乱立する電動二輪車・部品メーカー、急成長から淘汰の時代へ
インドの電動二輪車販売は、2020年まで年3万台未満だったが、2021年に15万台、2022年に62万台へと急増した。ガソリンの価格の高騰やEV購入補助金の増額を追い風に、多数のスタートアップが電動二輪車事業に参入し、新製品の投入が相次いでいることによる。輸入販売会社を含めた新規参入企業は2022年だけでも50社以上あり、同年末時点で電動二輪車を販売するメーカーや輸入会社は100社を超える状況となっている。また、モーター、コントローラー、バッテリーの主要電動部品事業に参入する現地企業や外資系企業も急増しており、電動二輪車産業の急成長が期待されている。
しかし、急速な電動二輪車へのシフトは、EV製品の火災事故、補助金不正、販売価格の引き上げ、製品偽装、中国製品の輸入急増を招くなど様々な歪を生み出している。2022年電動二輪車販売台数トップ3は、Ola Electric Technologies(10.9万台)、Okinawa Autotech(10.2万台)、Hero Electric Vehicles(9.8万台)だったが、OkinawaとHero Electricはインセンティブ対象となる50%以上の現地調達率を満たしていない製品で補助金の支給を受けるなどの不正行為が指摘されている。2022年12月時点、インド政府から適切な現地調達率に関する書類提出を要求されているだけだが、今後、政府が悪質な不正行為に対して厳格な措置をとれば、業界の勢力図が一変する可能性がある。
フォーインは、こうした状況を踏まえ、緊急企画として「インド電動二輪車産業の現状と将来展望」を2023年3月下旬に発刊することにいたしました。急成長するインド電動二輪車産業の現状を、産業政策、市場動向、OEM/新興メーカーのEV事業、グローバル及び新興サプライヤーの電動部品事業など様々な視点から分析し、2035年の電動二輪車産業を展望いたします。
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![]() 第1章 |
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電動二輪車産業政策
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1. Production Linked Incentive Scheme(PLIスキーム)の概要 |
・Champion OEM Incentive Scheme |
・Component Champion Incentive Scheme |
・Advanced Chemistry Cell Incentive Scheme |
2. FAME-Indiaの概要 |
3. Phased Manufacturing Programmeの概要 |
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![]() 第2章 |
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電動二輪車市場
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1. 電動二輪車販売動向 |
2. 主要電動二輪車製品の概要 |
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![]() 第3章 |
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主要電動二輪車専業メーカーの概要
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1. Ola Electric Technologies Private Ltd. |
2. Okinawa Autotech Private Ltd. |
3. Hero Electric Vehicles Private Ltd. |
4. Ampere Vehicles Private Ltd. |
5. Ather Energy Private Ltd. |
6. Pur Energy Private Ltd. |
7. Revolt Intellicorp Private Ltd. |
8. Being India Energy and Technology Private Ltd. |
9. その他 |
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![]() 第4章 |
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主要二輪車メーカーの電動車戦略 |
1. Hero MotoCorp. |
2. Honda Motorcycle & Scooter India Private, Ltd. |
3. TVS Motor Company Ltd. |
4. Bajaj Auto Ltd. |
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![]() 第5章 |
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主要電動部品サプライヤーの概要
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Bosch Limited、JLNPhenix Energy Private Limited、Kabra ExtrusionTechnik Limited.(Battrixx)、Lucas-TVS Limited、Mahle Electric Drives India Private Limited、Napino Auto & Electronics Limited、Nidec India Private Limited、SEG Automotive India、Tsuyo Manufacturing Private Limited、Varroc Group、他 (モーター、コントローラー、バッテリーの現地企業リスト20社以上) |
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![]() 第6章 |
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インド電動二輪車産業の課題と将来展望 |
1. 電動二輪車産業の課題 |
2. 電動二輪車産業の2035年展望 |