ZEV増産へメキシコ中心に再編進む部品調達網
2022年は世界自動車市場の回復が遅れる中にあって電動車の急拡大が続き、BEV/PHEV/FCEV販売が1,000万台を超えました。中国、欧州に続く大市場になった北米の2022年電動車市場は100万台未満にとどまりましたが、2023年上半期はBEVだけで55万台弱、前年比62%増となり、自動車メーカー各社もSUVやピックアップなどの分野に電動車を投入する計画を続々と発表しています。米国政府が中国製バッテリーを搭載した電動車を販売インセンティブ支給対象から外す政策を打ち出したことで、米国内に電動車用バッテリー生産拠点を育成する動きが活発化、州政府間の投資インセンティブ競争も激化しています。これにより、2030年までに北米地域全体で年間1000万台規模の電動車生産拠点育成が進む見通しで、電動車関連の部品生産計画の発表が相次いでいます。eAxle分野ではアンチダンピング関税を回避するため2000年代央からカナダやメキシコでモーターコアを製造する工場進出が拡大していましたが、今回、主要自動車メーカーが北米地域で電動車生産能力を増強することに合わせて、メキシコでeAxleを増産するTier1部品メーカーが増大しています。メキシコではまたTeslaが低コストBEVの生産準備を開始したことから、部品メーカーの一層のメキシコ集積も期待されます。
IRA法、USMCA等を含め政策優遇を活用し規制や制約を回避しながら北米で国際競争力を持った電動車を生産するには北米グリーンサプライチェーンの最適化が問われます。
今回企画いたしますマルチクライアント調査は北米地域のグリーン(電動部品)サプライチェーンを明確にするとともに、各社のグリーンサプライチェーンネットワークを展望するものです。
当案内書をご高覧いただき、本報告書をご採用いただければ幸いです。
▼1章へ | ▲PAGE TOP |
![]() 総論 |
|
電動車市場動向と将来予測、政府規制と需要動向
|
地政学と環境戦略の影響を受けて拡大するメキシコ、バッテリーは米集積 |
IRAで複雑化する国際分業と、世界自動車産業の北米グリーンサプライチェーン |
▲総論へ / ▼2章へ | ▲PAGE TOP |
![]() 第1章 |
|
主要自動車メーカーの電動車戦略と製品投入、電動車部品調達戦略
|
米国Detroit3の電動車戦略(電動車投入・生産計画と電動部品調達戦略) |
日系自動車メーカーの電動車戦略(電動車投入・生産計画と電動部品調達戦略) |
欧韓自動車メーカーの北米電動車戦略(電動車投入・生産計画と電動部品調達戦略) |
▲1章へ / ▼3章へ | ▲PAGE TOP |
![]() 第2章 |
|
主要電動車部品メーカーの電動車部品戦略と調達ネットワーク
|
米系Tier1部品メーカーの電動車戦略 |
日系Tier1部品メーカーの北米環境戦略 |
欧韓Tier1部品メーカーの北米電動車戦略 |
中国Tier1部品メーカーの北米電動車戦略 |
▲2章へ | ▲PAGE TOP |
![]() 第3章 |
|
米国、カナダ、メキシコ)グリーンサプライチェーンダイレクトリー |
米系/日系/欧系/韓系/中国系OEM、Tier1部品、材料、設備メーカーの電動車関連部品拠点の配置動向 |
<グリーンサプライチェーンの対象部品>
バッテリーセル、バッテリー材料、バッテリーモジュール、バッテリーパック、電流センサー、電圧センサー、バッテリーバスバー、抵抗器、バッテリーパック構造材、パックケース、バッテリーヒートシンク、パックカバー、高圧コネクター、高圧ケーブル、駆動モーター、電磁鋼板、モーターコア、ローターシャフト、巻き線、絶縁紙、バスバー、巻き線機械、モーターコア金型、磁石、インバーター、パワーモジュール、リアクトル、平滑コンデンサー、セラミックコンデンサー、チョークコイル、高圧リレー、DCDCコンバーター、車載充電器、車外充電機、ヒートシンク、熱交換機、ファンモーター、エナメル、コネクター、ウォーターポンプ、エアポンプ、PTCヒーター、電熱線ヒーター、アルミダイカスト、電動部品、燃料電池スタック、スタック用触媒、水素ボンベ、水素バルブ、 エアーコンプレッサ―、電動エアコン、電動ブレーキブースター、電動パーキングブレーキ、電動EPSモーター、エアサスペンション、ワイヤーハーネス他、製造設備、加工設備等の企業リストも収録する予定。