調査趣旨
中国では2019年から3万台以上を生産・輸入販売する乗用車メーカーに、NEVクレジットシェア10%(正味シェア5%)以上の販売を義務付けるNEV規制が導入されます。
このため、中国に販売プレゼンスを持つ世界の殆どの自動車OEMは、NEV規制対応の戦略BEVとPHEVの開発・生産準備を急いでいます。その中には、VWの新BEVプラットフォームMEB(I.D.)シリーズ、日産/Renaultの第三世代BEV(次期Leaf/ZOE)を筆頭に、各OEMが最新技術とアイデアを駆使して開発する廉価かつ電動走行距離の長いBEVとPHEVが含まれます。さらに、中国NEV市場では、中国民族系OEM、中国系と外資系との合弁OEMも新製品と開発と生産準備を強化。NEV製品に不可欠の重要部品、電動主要部品(バッテリー、機電一体システム(モーター、インバーター、ギア)、オンボードチャージャー等)をめぐる開発・生産・調達ネットワークの構築も進んでいます。
中国政府は2020年以降にNEV比率の加速拡大を図り、2025年までにクレジットシェア50%(正味シェア25%)以上を目指す考えであることから、NEV製品の開発・生産・市場投入準備はもはや待ったなしの状況にあります。
一方、中国政府は内燃機関車を含む自動車全体の平均燃費規制(CAFC)を強化、車種別・企業別に設定される平均燃費目標値の引き上げが始まっています。日米欧韓系OEMや中国系と外資との合弁OEMはダウンサイズガソリンエンジン・直噴ターボなど低燃費内燃機関や多段AT/CVT/DCT等の投入、ストロングハイブリッド車の投入を強化していますが、独自の燃費低減技術の蓄積が遅い中国民族系OEMの中には後付けしやすい48V MHEVシステムの導入を計画する企業が増大しています。
こうした状況を踏まえ、中国の民族系自動車メーカー、日米欧韓の中国進出自動車メーカーの電動車戦略を分析するとともに、主要電動部品に関わるシステムサプライヤー、電機・電子・電動車部品専門部品メーカーの電動車(FCEV、EV、PHEV、HEV、12/48V MHEV)戦略を調査・分析するマルチクライアントレポートを企画いたしました。レポートには、中国で技術獲得と生産準備が進むバッテリー、駆動モーター、制御インバーター、DCDCコンバーター、オンボードチャージャー、ハイブリッドシステム、レンジエクステンダー、48Vマイルドハイブリッドシステム、プラグインハイブリッドシステム、燃料電池システムなどに関係する技術・開発・生産・提携動向を収録します。電動車戦略に影響の大きな法規、規制、制度変更の最新動向についても報告いたします。
本マルチ調査の予定内容をご覧いただき、当マルチ調査レポートを中国電動車事業への参入や今後の事業戦略の立案等にぜひご活用ください。
調査概要
調査名称 | FOURINマルチクライアント調査 『世界自動車産業の中国電動車戦略調査』 |
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調査内容 | NEV規制/CAFC規制への対応を急ぐ世界自動車産業の中国電動車戦略調査について分析・報告いたします。 |
報告書体裁 | A4判 カラー印刷 約231ページ製本 |
報告書発送日 | 2018年7月10日 |
報告会 | 詳細は報告書発送後にご案内いたします。 |
参加費用 | 第二次申込 97.2万円(税込)(申し込み期限=2019年12月27日) |
支払方法 | 報告書と一緒に請求書を送付いたします。原則2ヶ月以内に全額振込みをお願いします。 |
問い合わせ | 本マルチクライアント調査についてのお問合せは、以下までお願いします。 フォーイン営業部 電話:(052)789-1101(代) E-mail: info@fourin.jp |
調査報告書 『世界自動車産業の中国電動車戦略調査』
▼1章へ | ▲PAGE TOP |
総論 |
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2030年の世界自動車地図を決める中国を巡る電動車競争 7 |
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第1章 |
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中国の自動車産業政策・法規・規制動向
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・2020年より漸次中国独自測定モードCATCを導入 40 | |
・充電網整備を加速、2025年350kW規格作り開始 42 | |
・電池リサイクルを2018年NEV対象に導入 44 |
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第2章 |
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世界自動車メーカーの中国電動車戦略
49 |
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1. 中国自動車メーカーの中国電動車戦略 51 | |
・ 中国一汽:組織再編とともに2018年よりNEV事業が本格化、 2020年航続距離600kmのEVの量産化を目指す 52 | |
・ 上海汽車:自動駐車機能搭載BEVを他社に先駆けて市場投入するなど NEVの上級志向で販売拡大を図る 53 | |
・ 長安汽車:48V電動車やPHEV済みも、NEV対応が遅れ、 BYD等からNEVクレジットの購入を検討 55 | |
・ 北汽集団:Magnaとの合弁で従来の低価格・低品質な BEV製品イメージからの脱却を目指す 57 | |
・ 広汽集団:合弁相手へのPHEV/BEVのOEMモデル供給を通じて、 NEV製品量産を加速 59 | |
・ 吉利汽車:MHEV、HEV、レンジエクステンダーEV、P2.5PHEV等 パワートレインのラインナップを広げて、CAFC、NEV規制に対応 61 | |
・ 奇瑞汽車:P2のCVT PHEVが頓挫後、Exeed等電動車専用 プラットフォームを開発し、BEVの量販を図る 64 | |
・ BYD:ICE車、NEV車の販売低迷で、低燃費技術48Vシステムを 復活する等製品戦略の見直しを進める 66 | |
・ 長城汽車:Pi4プラットフォーム導入や他社との提携で NEV展開遅れの挽回目指す 68 | |
2. 欧州自動車メーカーの中国電動車戦略 71 | |
・ VWグループ:JAC含む3合弁で2025年NEV販売150万台目標、 実現には低コスト電池セル調達が鍵 72 | |
・
78 | |
・ BMW:PHEV中国専用モデルで先行、i/iX電動車展開とMini EV 現地化で2025年NEV比率最大25%想定 83 | |
・ Renault:中国でもアライアンスシナジーを追及、 低コストBEV開発や生産で東風汽車と協力 88 | |
・ PSA:東風汽車とPHEV/BEV対応車両アーキテクチャを共同開発、 製品ラインアップ刷新と電動化を推進 90 | |
・ Volvo Cars:全車種電動化を吉利汽車が支援、中国を電動車生産ハブ拠点化、 新ブランドで新規顧客開拓 94 | |
・ Jaguar Land Rover:NEV輸入販売からスタートし現地生産への切り替えを計画、 全ラインアップ電動化推進 98 | |
3. 米国・韓国自動車メーカーの中国電動車戦略 99 | |
・ GM:2023年までにNEV対応車20モデルを投入する計画、 2026年にBEVだけで100万台販売目指す 100 | |
・ Ford:2022年までにBEV/PHEV合わせて40モデルを投入、 中国では衆泰汽車とBEV合弁を設立 105 | |
・ FCA:2022年までにBEV/PHEV合わせて34モデルを投入、 Jeepブランドを軸にNEV対応を加速 110 | |
・ Tesla:Model S/Xに加えてModel 3/Yを投入へ、 2020年以降上海で初の海外生産拠点を展開する計画 113 | |
・ 現代自/起亜:2025年に電動車38モデルを投入、2020年までに NEXO投入しFCEV市場で先占狙う 116 | |
4. 日本自動車メーカーの中国電動車戦略 121 | |
・ トヨタ自動車:2020年までにBEV含む電動車10車種を中国市場に投入、 現地電動部品開発・生産体制を強化 122 | |
・ マツダ:合弁パートナー長安汽車と小型SUVベースの中国専用 BEV製品を共同開発、2019年以降に投入予定 130 | |
・ SUBARU:中国最量販モデルForesterにMHEV設定、 2019年にPHEV、2021年以降にBEV投入の可能性 132 | |
・ スズキ:中国事業の販売低迷が2012年から続く中、 合弁パートナー長安汽車の電動車活用でNEV規制対応 134 | |
・ 日産自動車:2022年までに中国合弁会社で電動車20車種以上投入、 中国販売目標260万台のうち3割が電動車 136 | |
・ 三菱自動車工業:広汽三菱でコアモデルの生産開始、 2019年以降にPHEV等の電動車を投入する見込み 142 | |
・ ホンダ:2025年までに20以上の電動化モデルを投入、 CATLと量販小型BEV向け電池・同関連技術を共同開発 144 |
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第3章 |
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世界自動車部品メーカーの中国電動車戦略
151 |
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1. 中国主要自動車部品メーカーの中国電動車戦略 153 | |
・ CATL:世界最大動力電池メーカーへ成長、 2020年のセル価格は0.8元/Whを目標 154 | |
・ 精進電動:電磁ドグクラッチ(EMDC)を搭載する電気駆動システムで量産、 機電一体化も開発中 157 | |
2. 欧州主要自動車部品メーカーの中国電動車戦略 159 | |
・ Bosch:2018年48Vバッテリー、2019年BEV機電一体システム生産開始、 OEMの電動車現地化を幅広く支援 160 | |
・ Continental:モーター現地生産や機電一体型システム開発で先行、 2019年にBEVドライブユニット供給開始 164 | |
・ ZF:モジュラー設計の8速ATとHEV技術の併用や、 BEV機電一体型ユニットで中国電動車ニーズに対応 167 | |
・ Schaeffler:HEVモジュールやEアクスルを複数の中国OEMに供給、 BEV機電一体型ユニット開発も推進 169 | |
・ Valeo:48V48V技術ポートフォリオ拡充、48V BEVも提案、 NEV向けではSiemensとの合弁展開で大口受注獲得 171 | |
・ GKN:Eアクスルや機電一体型システムを現地生産、 高電圧電動車向け技術に特化しOEMのNEV対応をサポート 174 | |
3. 米国・韓国主要自動車部品メーカーの中国電動車戦略 177 | |
・ BorgWarner/Remy:2020年以降米中系完成車メーカーに電動車向けDCTや 機電一体化ユニットeDMを供給、48V対応も推進 178 | |
・
182 | |
・ Dana:独自の機電一体化ユニットE-Axleを東風汽車等に供給、 Volvo Car向けにPHEV熱管理システム分野で受注 185 | |
・ Delphi:インバーター含むエレクトロニクス分野に注力、 上海GMを軸にパワーエレクトロニクスや48Vシステムの売り込みを強化 188 | |
・ Lear:E-Systems部門を軸に2020年中国で75億ドルの売上目指す、 パワーエレクトロニクスでの売り込みを強化へ 190 | |
・ LGグループ:中米系OEM向けに機電一体ユニットe-PTをアピール、 バッテリー部門では2020年以降NEV対応車の受注図る 192 | |
・ POSCOグループ:機電一体ユニットEPTを中系メーカーに供給、 世界最安のモータコアで現地での受注拡大を図る 194 | |
・ 現代MOBIS:現代/起亜向け電動車駆動部品供給を強化、 全方位な電動車の部品の現地生産体制の構築を目指す 197 | |
4. 日本主要自動車部品メーカーの中国電動車戦略 199 | |
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200 | |
・ デンソー:HEV向け電動部品で世界トップレベルの競争力を活用して 中国でのPHEV/BEV事業拡大めざす 204 | |
・ 日本電産:2025年度に駆動モーター売上高1,000億円めざす、 2019年に中国で一体型システムE-Axle生産開始 207 | |
・ 日立オートモティブシステムズ:中国電動化事業を成長戦略の柱に位置づけ、 GMやホンダ向け売上拡大めざす 210 | |
・ パナソニック:車載電池の能増・開発強化に注力、 中国で電池セル新工場が稼働、第2工場建設で事業を拡大 212 | |
・ 三菱電機:SiCを採用した第5世代のインバーター、独自の高密度巻モーターで PHEV/BEV需要拡大に対応 215 |
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第4章 |
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世界自動車メーカーの中国電動車販売予測
219 |
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1. 中国自動車メーカーの中国電動車販売予測 221 | |
・ 上汽、長安、北汽、中国電動車生産 (2017年実績、2020/2025/2030年予測) 222 | |
2. 欧州自動車メーカーの中国電動車販売予測 223 | |
・ VWグループ、Daimler、BMW、中国電動車生産 (2017年実績、2020/2025/2030年予測) 224 | |
・ Renault、PSAグループ、Volvo Cars、Jaguar Land Rover、中国電動車生産 (2017年実績、2020/2025/2030年予測) 225 | |
3. 米国・韓国自動車メーカーの中国電動車販売予測 227 | |
・ GM、Ford、FCA、現代/起亜自動車、中国電動車生産 (2017年実績、2020/2025/2030年予測) 228 | |
4. 日本自動車メーカーの中国電動車販売予測 229 | |
・ トヨタ自動車、マツダ、SUBARU、スズキ、中国電動車生産 (2017年実績、2020/2025/2030年予測) 230 | |
・ 日産自動車、三菱自動車工業、ホンダ、中国電動車生産 (2017年実績、2020/2025/2030年予測) 231 |