-環境・安全・自動運転分野で独自技術力を強化し、付加価値を拡大-
調査趣旨
韓国の最大の自動車メーカーである現代/起亜自動車グループは2014年に世界販売800万台を達成し、世界5大自動車メーカー入りを果たしました。後発ながら、独自の製品展開や地域戦略の採用することで、50年弱という短期間で世界クラスの自動車メーカーへの発展を遂げたことになります。
この現代/起亜自動車グループは現在、新たな成長目標として、2020年世界1,000万台体制を確立し、世界3大自動車メーカー入りを果たすことを明確な目標に掲げています。
このため、現代/起亜自動車グループは従来の二番手戦略を大幅に転換。製品分野では、最新の先進技術を他者に先駆けて活用する製品開発を重視。外部の既存技術の応用を中心にした調達戦略も、内製部門と系列部品メーカーの強化を通じて先進部品を調達する戦略への転換を図っています。既に、2015~2018年に13兆ウォンを研究開発事業に投資する計画を発表。プラットフォーム・パワートレインの刷新だけでなく、軽量化、電動車技術導入、自動運転、IT技術の活用など幅広い分野でR&D活動を強化しています。
経営分野でも、強力な指導力と決断力で牽引してきた鄭夢九会長体制後を見据えて、集団指導体制による経営の構築や、労組との関係改善を進めながら韓国内の事業効率向上を進める努力を強化しています。
本調査報告は、韓国現地で現代/起亜自動車グループの関係者、傘下の系列部品メーカー、外部の独立系取引部品・材料メーカー、政府、業界団体など多数の業界関係者への取材を通じて、現代自の2025年成長戦略を分析し、現代自の経営戦略の将来を展望するものです。
現代/起亜自動車グループとの取引拡大が予測される日本の自動車・部品・材料企業、設備・機械メーカー、商社・金融機関等、業界関係各社の現代/起亜自動車グループとの取引拡大や、韓国戦略の策定に資する調査資料となりますことを確信いたします。
本マルチ調査報告書の採用・活用を提案申し上げます。
調査概要
調査名称 | FOURINマルチクライアント調査 『現代/起亜自動車グループの2025年戦略』 |
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調査内容 | 2025年成長戦略を分析し、現代自の経営戦略の将来を展望いたします。 |
報告書体裁 | A4判 片面カラー印刷 117ページ製本 |
報告書発送日 | 即時発送できます。 |
報告会 | 詳細は報告書発送後にご案内いたします。 |
参加費用 | 第一次申込 60万円(税込)(申し込み期限=終了しました。) |
第二次申込 64.8万円(税込)(申し込み期限=2017年12月31日) | |
支払方法 | 報告書と一緒に請求書を送付いたします。原則2ヶ月以内に全額振込みをお願いします。 |
問い合わせ | 本マルチクライアント調査についてのお問合せは、以下までお願いします。 フォーイン営業部 電話:(052)789-1101(代) E-mail: info@fourin.jp |
- 韓国現地で現代/起亜自動車グループの関係者、傘下の系列部品メーカー、外部の独立系取引部品・材料メーカー、政府、業界団体など多数の業界関係者のヒアリング調査を実施します。
- プラットフォーム・パワートレイン開発、軽量化、電動車技術導入、自動運転、IT技術の活用など幅広い分野におけるR&D活動を調査します。
- 現代自グループの部品調達戦略とモジュール戦略の中枢を担う現代Mobisについて調査します。
調査報告書 『現代/起亜自動車グループの2025年戦略』
- 総論2025年世界1,000万台体制に向けた経営戦略と実現性
- ◇世界戦略、2025年1,000万台販売で世界三大企業へ、中国と北米軸に事業拡大目指す
- ◇製品戦略、現地化モデル投入が一巡、グローバルモデル育成、電動車投入に本腰
- ◇プラットフォーム戦略、共通4プラットフォームへの集約完了、課題はモジュール統合
- ◇技術戦略、量産開発優先から先行開発重視へ、持続的なR&D活動が課題
- ◇生産戦略、海外拠点構築の一巡で、韓国内労組関係の改善と中国リスクの低減が課題
- ◇販売戦略、高級ブランド加え、中米拡販を加速、ASEAN等未開拓市場でプレゼンス拡大
- 第1章:現代/起亜自動車グループの収益構造およびグループの組織展開
- ◇経営、現代/起亜自動車グループの業績推移、2011年以降固定化する増収減益構造
- ◇組織、鄭夢九会長中心のグループ体制で発展、ポスト鄭会長時代へ体制整備
- ◇労組、対立的関係を改善、国内自動車生産拠点の高コスト構造改善へ効率向上
- 第2章:世界生産・販売戦略、欧米で拡販、中国で2020年300万台目指す
- ◇北米、Genesisブランドの成功に経営資源を集中、電動車ラインアップ拡充も課題
- ◇中南米、ブラジル・メキシコを軸に成長目指す、現代自HB、起亜Kシリーズで攻勢加速
- ◇欧州、グループ合計2020年100万台を視野、問われる環境規制対応
- ◇中国、2020年300万台販売目指して、問われる現地生産拡大と現地貢献策の徹底
- ◇ASEAN、戦略車不在で頓挫する新工場計画、現地戦略車の展開と現調率の確保が課題
- ◇インド、2020年100万台体制の実現へ、供給力不足の解消めざし能力を増強
- ◇アフリカ、長期的な経済成長を睨み、主要国を中心にKD組立・販売網を構築
- 第3章:プラットフォームの共通化が一巡、機能統合による製品競争力の確保へ
- ◇プラットフォーム、コスト低減効果や根本的な品質改善が見込まれる車両技術の発展を
- ◇2025年までのプラットフォーム計画、アーキテクチャー概念への進展可能性
- ◇Genesisブランドの2020年戦略および製品展開計画
- 第4章:量産開発から先行・基礎研究開発へ、生き残りに向けた競争力確保を急ぐ
- ◇先行・基礎研究への投資姿勢を重視へ、研究開発体制を再編
- ◇アーキテクチャー導入計画、先行技術の開発能力確保が喫緊の課題
- ◇自動運転技術(ADAS)開発動向、2025年以降完全自動運転技術の獲得を目指す
- ◇電動車展開計画、2020年に28モデルを展開、高効率製品の開発に全社挙げの投資
- ◇高性能「N」ブランド展開計画
- ◇R&Dショーに見る現代自の開発戦略、欧州車の技術や製品感性のベンチマークが鮮明に
- 第5章:コスト戦略、基礎・先行開発投資を拡大し根本的なコスト構造の改革を狙う
- ◇現代自グループの調達マトリックス、サプライチェーンにも広がるモジュール化
- ◇現代Mobis、モジュール戦略の中枢、現代自グループの世界調達をサポート
- ◇現代WIA・Dymos・Powertech、分野別再編による供給体制やコスト競争力を再編
- ◇現代Autron・Kefico、ECU開発を加速し電子制御等で技術自立を図る
- ◇外注生産、小型乗用車・商用車の組立委託が拡大
- 付録:韓国自動車業界内外ヒアリング 経営内外、業界団体、部品メーカーヒアリング
- ◇現代自、起亜、現代Mobis、その他サプライヤー
- ◇政府系機関、自工会・部工会
- ◇その他業界関係者のヒアリング
参考資料PDF
(『FOURINアジア自動車調査月報』より)
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現代自グループ、2015年生産計画は2.5%増の820万台、81兆ウォンの投資で成長加速へ
現代/起亜自動車の2015年連結決算は増収減益、Genesis導入で収益力の底上げ図る
現代自、2016 年生産計画は1.5%増の813 万台、電動車・高級ブランドで質的成長を加速
現代自グループ、車台集約が進展、モジュール型プラットフォームと呼ぶ製品開発方法が進化
現代自技術戦略、ドイツブランドをベンチマーク、環境規制強化 で問われる燃費競争への対策
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参考資料画像 (「FOURINアジア自動車部品産業2012」、「インド自動車部品産業2013」より抜粋)
現代自グループ:韓国では生産効率化、海外では地域ごとに相互補完機能を強化
【現代自、インドにおける乗用車パワートレイン・部品調達をめぐる調達・供給関係】
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